抗凝固薬

抗血栓薬は、抗凝固薬、抗血小板薬、血栓溶解薬に分けられる。

①ワーファリン

主な注意事項

・納豆だめ(ビタミンKで効果減(腸内でビタミンKが産生))
緑黄色野菜もビタミンK含まれているけど普通に食べる分には大丈夫。3食サラダモリモリ食べたりしなければ!
・血液検査の値を確認しながら量を決める

PT-INRの基準値

INRの基準値は年齢と疾患によって異なる

70歳以上 1.6-2.6(エビデンスレベルB)
70歳未満 2.0-3.0(エビデンスレベルA)
僧帽弁狭窄症の人工弁 2.0-3.0

②DOAC(エリキュース、リクシアナ等)

DOACは直接経口抗凝固薬(direct oral anti-coagulants)。プラザキサ®(ダビガトラン)、イグザレルト®(リバーロキサバン)、エリキュース®(アビキサバン)、リクシアナ®(エトキサバン)の4つ。
ワーファリンと比較して、抗凝固薬服用による出血が少ない。PT-INRのような効果の指標はない。ワーファリンより後に発売された薬であり、薬価が高い。
プラザキサ®(ダビガトラン)はトロンビンの活性阻害、その他の3つはXaの直接阻害

Q:ワーファリンからNOACへの切り替え方は?

PT-INRが下限値以下になってからNOACを開始。下限値は年齢・適応によって異なる。

Q:NOACからワーファリンへの切り替え方は?

NOACとワーファリンを併用し、PT-INRが治療域に入ったらNOACをやめる。
リクシアナ添付文書より
リクシアナからワルファリンに切り替える場合は、抗凝固作用が維持されるよう注意しPT-INRが治療域の下限を超えるまでは、本剤30mgを投与している患者では15mg 1日1回とワルファリン、60mgを投与している患者では30mg 1日1回とワルファリンを併用投与すること。(=今までの半量+ワルファリン
もしくは、本剤の投与終了後、PT-INRが治療域の下限を超えるまでは、ワルファリンと非経口抗凝固剤(ヘパリン等)を併用投与すること。なお、本剤の投与終了後24時間を経過するまでは、PT-INRはワルファリンの抗凝固作用を正確に反映しないため、PT-INRは本剤の次回投与直前に測定する必要がある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です